「顔や体の目立つ部分にほくろがあって気になる」
「目の上にあるほくろが生活の邪魔になっている」
ほくろは誰にでも体の様々な場所にあり、中には悩みの種となっている場合も少なくありません。
ほくろを除去したいけれども、どんな手術なのか、傷跡は残るのかなど不安なことが多く、ほくろ除去手術を受けるのを躊躇っている方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、ほくろに関する基本的な情報と、当クリニックのほくろ除去手術について解説します。
「ほくろ」とは、皮膚にできる良性の腫瘍です。ほとんどのものが母斑に含まれます。母斑とは皮膚の腫瘍の一つで、皮膚の色・形に異常が生じた状態です。母斑には様々な種類があり、その代表がほくろで色素母斑とも呼ばれます。
ほくろは、“黒子”と書くように色の黒いものが多く、形は数ミリの小さいものから、2センチ以上の大きいものまで様々です。表面が盛り上がっているものに、平らなもの、深さも深いものから浅いものまで多種多様で、症状に合わせた適切な処置が必要です。
ほくろは良性の場合が多く、放っておいても問題はありませんが、ほくろに似た悪性の腫瘍である場合があります。当クリニックでは3000例中、10例が皮膚がんでした。
良性か悪性かの判断は自分では難しいため、病院を受診しましょう。皮膚がんは、きれいに切除することが重要です。
当クリニックでは、悪性が疑われるもの、出血、炎症を繰り返すなどの症状があるものに対して、ほくろの切除を致します。
ほくろの原因の一つは遺伝による先天的なものです。親にほくろが多いと、子どもも多い場合があります。
その他にも紫外線やホルモンバランスの乱れ、肌への摩擦など、後天的な要素が原因でほくろが生じる場合があります。
にきびや髭剃りのあとや、スキンケアやメイクで肌を擦りすぎるなど、肌に強い刺激が加わることもほくろが増える原因になりかねません。
ほくろを増やさないためには、曇っているからといって油断せず、日焼け止めクリームや日傘、帽子などでしっかり紫外線を予防しましょう。
十分な睡眠やバランスのとれた食事など、生活習慣や食生活の乱れを改善し、ストレスを溜めないことも大切です。
また、スキンケア時には肌に強い刺激を与えないよう注意しましょう。
当クリニックが採用しているほくろ除去手術は、「電気メス分解法」です。
まず、皮膚腫瘍(ほくろ)の大部分をメスで切除して、標本を採取し、電気メスで止血します。
次に電気メスで残った腫瘍組織を少しずつ焼いて、メスで削ってほくろを切除します。
切除するほくろの大きさは、数ミリから2センチまでの経験があります。
手術にかかる時間は短く、切除数にもよりますが一般的に約10分〜30分程度です。当クリニックでは、1度の手術で1個のほくろ除去に限らせていただいています。
手術は局所麻酔を行うため、痛みはありません。小さいお子様でもほくろ手術は可能ですが、安全な治療を行うために、5歳以下のお子様の施術はご遠慮いただいています。
ほくろの除去手術後、患部がしっかり塞がるまでには約1週間かかります。かさぶたが取れるまでの期間は約10日です。
当クリニックのほくろ治療では3〜4回の通院が必要です。まず、初診時に手術の説明と予約を行い、手術を実施します。
2週間後に皮膚の状態を診せていただき、その際に切除した標本の病理結果をお知らせしています。
2週間後の診察次第では、さらに1か月後の受診が必要です。
ほくろを除去していますので、完全に元の状態にはなりません。かさぶたが取れた後の肌は赤い状態ですが、次第に赤みは薄くなってきます。
除去したほくろの大きさや深さで、傷跡の目立ち方は様々です。2週間程度で目立たなくなるものもあれば、稀に2〜3か月かかるものもあります。
また、5ミリ以上のクリヌキ法は、くぼみが出来る、ケロイドになるなどと言われています。くぼみは通常、時間とともに皮膚が再生し、目立たなくなるか消失します。ケロイドも時間とともに目立たなくなり平坦化していきます。
手術後はケアが大事です。ケアを怠ると傷跡の色素沈着やほくろ再発のリスクがあるため、患部にテープをしっかり貼り紫外線に注意しましょう。
ほくろ部分だけ切除するため、縫合はしません。切除した深さによって変わりますが、多くの場合は綺麗によくなるように、ケロイド予防のテープを貼って頂きます。
手術したその日から洗顔・入浴ができ、女性の方はメイクもすぐにしていただいてかまいません。
患者さん自身に術後の手当をしていただくため、通院する必要はありません。
手術後14日目以後に外来に来て戴き、傷の具合と切除標本の病理組織の報告をします。当クリニックでは過去症例3000人中、悪性腫瘍10例で、経過観察したり、総合病院に紹介しています。
皮膚腫瘍(ほくろ)除去手術は日帰り手術が可能です。
福岡の方はもちろん、遠方(山口、熊本、佐賀、大分)の方でも手術を受け、その日のうちにご帰宅していただけます。
ほくろ除去手術が保険適用できる条件は以下の2つです。
● 医師の診断を受け、悪性腫瘍のほくろやメラノーマ(皮膚がん)と診断される
● 生活の邪魔になっている
生活の邪魔になっている場合とは、大きなほくろがまぶたにあり視界を遮ってしまう、洗面や入浴時に爪が当たり出血してしまうといったような場合です。
美容目的でのほくろ除去手術は保険適用ができません。
ほくろは除去手術後に、再発する可能性があります。
ほくろの原因となる母斑細胞には肉眼で確認が難しいものもあり、母斑細胞が残ってしまったことが理由です。
再発した場合、再手術が可能です。当クリニックの再発された患者様も再手術の結果ほくろが消えています。
ほくろは、ほとんどのものが良性の腫瘍です。先天的な原因の他にも、紫外線やニキビや髭剃りの後にできるほくろなど、後天的な原因でほくろができる場合もあります。
ほくろは放っておいて問題はありませんが、中には悪性の腫瘍であるケースもあるため注意が必要です。自分での判断は難しいため、病院を受診しましょう。
当院のほくろ除去手術は「電気メス分解法」を採用しています。手術時間は約10分〜30分程度と短く、通院する必要がないのが大きなメリットです。
ほくろで悩んでいるなら、まずは当クリニックへご相談ください。
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