ほくろ除去、巻き爪手術、がん治療は福岡の木村専太郎クリニックへ

食の大切さ・栄養医学に学ぶ

鉄と亜鉛の投与法

外来初日に鉄不足が疑われた場合は、保険薬の鉄剤を1日1錠を食後に投与する。当院ではフェロミア50mg(無機鉄)を1錠朝食後に勧めている。 (便秘と便が黒くなることがある) 鉄吸収を良くするためにビタミンC を併用する場合が多い。
病歴に無機鉄を服用すると、胃症状を訴える患者には、ヘム鉄を1日に1錠(10mg)から勧めている。 ヘム鉄が赤血球のヘモグロビンのように鉄(Fe)が「ピロル核」に入った形であるために、胃症状を起こし難く、吸収も良い。 市販のヘム鉄剤には、ほんの極一部がヘム鉄でほとんどが無機鉄の場合でも、「ヘム鉄」と表記してある場合がある。 当院では「ヘム鉄」を世界で最初に開発されて、特許をとられえなかった開発者・金子雅俊博士が創られている「KYB社」の製品を使っている。
金子先生は日本の分子整合栄養医学のパイオニアで、世界の分子整合栄養医学の巨人が入る殿堂「Hall Of Fame」に殿堂入りされている。 前述の溝口徹先生は金子先生の愛弟子で、最近の溝口先生のご活躍を見ると「出藍の誉れ」の感があると私は思っている。 私も金子先生の謦咳に接した一人である。良いヘム鉄は材料費と製造費が高く、1錠100円はする。 それより安いものは、無機鉄が混じっているとの、開発者の弁である。諸外国での「ヘム鉄」製造技術は不十分である。そのためか米国製のヘム鉄製剤には、ヘム鉄含有量が日本で計測の結果「零」であった。 そのために日本では販売禁止の処置がなされた。食品の動物たん白質に「ヘム鉄」が多く含まれ、赤肉やレバー類の鉄は「ヘム鉄」 型である。

当院では、亜鉛は前述のエビオスビール酵母剤と亜鉛強化型を勧めている。酵母が駄目で飲めないかたには、胃薬・プロマックを処方している。 保険適応病名が「胃潰瘍」なので自費で処方しているが、比較的に安価な薬である。保険診療と自費診療は混合診療になるので、この場合は自費の処方箋代は戴いていない。 亜鉛の多く含まれる食物は、海藻や貝類であるが、動物性たん白質にも多く含まれる。 鉄や亜鉛が不足していると、他のビタミンやミネラルの不足も存在することが多いので、患者の合意のもとに、GMP 合格のサプリを購入して戴いている。(GMP 規格については、後述する)

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