「日本には各分野に腕利き名医が多い。ただ、逆に専門的になりすぎて医療範囲を狭めているのも確か。一人の人間としての医師が、地域に根ざした診療活動によって築く患者との関係をもっと大切にしたい」
─── あえて自らの名前をクリニックに付け、"病と健康のよろず相談所"として開業した木村さん。内科・外科・整形外科・リハビリ科という規定科目で診療する一方、その豊富な知識と経験を生かした、より間口の広い診察を行っている。
「体調がすぐれなかったり、身体に対する何らかの不安などどんな些細なことでも相談に来てもらいたい。例え病気でなくとも、肩凝りや腰痛など症状と原因の因果関係が判り難いものも一度きちんと診察しておく必要があります。危険なのは、『恐らくこうだろう』と自分でにわか診察してしまうこと」
─── もちろん必要とみれば、幅広く専門医への紹介を行っている。ホームドクターというより、地域に生きる現代の赤髭先生といった雰囲気の木村さん。実は十二年間にわたり医療先進国アメリカで過ごした経験をもつ。
その間、病理学を修め、国立病院・アイオア大学で外科の研修を終えると、今度は州医師とアメリカ外科医専門医師の両免許を取得。その後、ER(緊急治療室)に勤める傍らで開業医という、まさに医療の第一線に携わってきた。まさにこれらの経験こそが、医療全般の視点を必要とする"よろず相談所"という形に集約されているのだろう。
「白衣を着るとかしこまっちゃうから」と気負いなく話す。「患者さん一人ひとりが、人間として幸せに生きるための良き友人でありたい」
─── と長身の体を揺らしながら笑う顔に、なんだかホッとさせられた。
(月刊はかた8月号掲載)
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 | 31 |
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |
赤字の日が休診日となっております。