高濃度ビタミンC療法のガンの延命率は、70~80%と言われている。しかし大切なのは、高濃度ビタミンC療法だけでは、延命やガンの消退効果は達成できない。ガン患者の栄養状態の改善を図ることが、一番大切である。血中アルブミン値を出来れば、3.5mg/dℓ以上に保ち、ヘモグロビン値も10g以上、出来れば12g以上あると、高濃度ビタミンC療法を併用するとよい結果が期待される。アルブミンの濃度を上げるには、アルブミン点滴静注や経口でプロテインやアミノ酸(健康保険薬ではEFポリタミン)や、BCAA(ロイシン、イソロイシン、バリン等の分枝鎖アミノ酸)をサプリとして投与することが出来る。この栄養療法を併用して“ヘム鉄”を投与すると、ヘモグロビンの上昇が期待される。通常ガン患者は、とくに抗がん剤化学療法や放射線療法は免疫能を下げ、体の栄養状態を悪化させるので、がんで死ぬより栄養障害で死亡すると言われている。
ビタミンCが風邪に効くというのは本当である。強力な抗酸化力があり、免疫力を高めるために、ウイルスの増殖をコントロールするのである。米国では“OTC(over the counter)”(処方箋なし)で、ビタミンCの2000mgが発売されているし、日本でも最近ドラッグストアでビタミンCの1000mgが発売されているのは喜ばしい。通常1日10g(10,000mg)、2・3日服用すると、風邪は退散する。重症のときは、25gの点滴静注は非常に効果がある。従って鳥インフルエンザが云々されて特効薬がない現在、ビタミンCの10g以上の経口大量投与療法や、25gの点滴静注療法は朗報かもしれない。
色々の文献やインターネットでビタミンCの情報を集めると、興味ある記述に遭遇する。ほとんど全ての疾患は、ビタミンC欠乏症であるという記事にも遭遇した。実際に高濃度ビタミンC療法を行っていると、糖尿病、リュウマチ、うつ病、パニック障害などの疾患が軽快する状態を観察出来る。人間とモルモットはビタミンCを生成できないが、産生可能な動物をストレス状態に置いて、その動物のビタミンCの血中濃度を測定すると、人間が1日に10gから100gの摂取量に相当する量であるという。従って我々がいう高濃度ビタミンC療法は、ビタミンCを産生可能が動物にとっては、高濃度ではなく、生理学的濃度なのである。壊血病を予防するビタミンCの量(RDA)が、1日50mgと極端に少ないだけである。ビタミンC療法は、今後益々色々な展開が生まれて来る興味ある療法である。
今年の1月から、高濃度ビタミンC療法を約20人の患者に用いて、色々なことを学び経験したので、簡単にまとめてみた。詳しくは、私のホームページを参照ください。<がん治療>
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