心臓機能のメカニズムを解き明かした医師 ～田原淳～

田原淳の黄色い表紙の本が復刻される

その後、須磨幸蔵先生を中心として、島田宗洋先生と島田達生先生方が、田原淳のドイツ語の「黄色い表紙の本」を復刻され、さらに英語訳と日本語訳を出版された。その後、前述の3人の先生方は、立派な「田原淳の生涯」（ミクロスコピア出版会）を上梓、さらに須磨先生によって「ペース・メーカーの父・田原淳」（梓書院）、「漫画ペース・メーカーの父　田原淳」（梓書院）、「田原淳の一高青春日記」（考古堂）などが出版されている。

黄色い表紙の田原原本との出会い

平成21年6月、佐賀市で開催された日本医史学会の会場で、私は「田原淳の黄色い表紙」の原本に偶然出会い、購入する機会に恵まれた。
この本は最近ドイツから輸入されたらしく、以前に日本に3冊現存すると聞いていたので、私の本は4冊目の原本になるであろうか。
この本を大切に保管していたが、村山先生のご紹介で、2月に福岡KBCテレビの取材を受けた。そして、先日（平成22年）3月14日（日）の正午から15分間、KBCテレビ番組「未来への羅針盤」で田原淳の特集があり、私の本が紹介される栄誉に浴した。
この偉人にさらに敬意を表しするために、テレビ出演前に、私は国東安岐町瀬戸田にある田原淳の生家を初めて訪れ、そして国東の帰り道に、前に訪れたことがある中津市自性寺（じしょうじ）の田原家のお墓にも、再度お参りしてきた。

おわりに

今回は、田原淳にまつわる最近のエピソードを紹介し、次回に田原淳の生い立ちと業績を少し詳しく書いてみたいと思う。

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